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美しい作品

美しい作品 191211(水)晴れ

日本江戸時代に活躍した北斎などの浮世絵とパリ印象派との関係は深い。
それだけにオルセー ミュージアムには親密感を感じます。
作品は主に絵画が多いが、優れたスカァルプチャ(彫刻作品)も展示してあります。
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三人の少女像。
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その作品の多くは選び抜かれた美でした。
素材は大理石で、肩から流れる二の腕には初々しい美しさが溢れています。
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印象派の時代的な先輩にあたるミレー。
正式な題名があるかもしれませんが、作品は「羊飼いの少女」を描いています。
この機会に絵画の一つの見どころについて少し触れてみます。
マントは厚いウール。着古しているが綻(ほころ)び(破れ)が見当たらない。
赤いスカーフはミレーのだけの赤。
画家たちは自分の色を持っているのです。
例えばゴッホは青年期は青、ヒマワリで使用した黄色など。シャガールの青も美しい。
ベニバナはフランスにはないかもしれませんが、そういう植物で染めたのでしょう。
そのスカーフには乱れがなく、使い古しながらも清潔感を感じる。
しかもそのスカーフからはみ出す乱れ髪が見えないのです。
少女は日が落ちるまで未の番をしなければなりません。退屈で責任ある仕事です。
画面では暗くてよく見ませんが、手にに持っているのは手編みの棒でしょうか?
寒いのか、丸味を帯びているのは手がかじかんでいるのでしょう。
少女は清楚感に溢れています。質素な生活を営む少女。人々の神々しさを表現するのがミレーなのです。
地平線が広がる畑はジャガイモ畑。絵画には表現されていませんが、陽が落ちてくると遠く町の教会から金の音が聞こえてくる。ここはフランス西部中央にあるバビルゾン村です。晩鐘もこの村で生まれました。
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これはルノアール。
少女を描いていますが、この姉妹は富裕層の家庭にあることはピアノを弾いている様子で理解できます。
肖像画というものは実際よりも美しく描くらしいのですが、それにしてもかわいい。
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ルノアールの特徴は、常に女性特有のふくよかさを表現しています。
しなやかな薬指に視点を合わせたとき、愛の安らぎを感じませんか?
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この作品はマネの「バルコニーの女」、だったかな?
視点を女性に向けて見ます。
眉がやや太目で、黒く太め。
スペイン系に見える女性は若い。むしろ十代かもしれません。
白い透き通ったレースのドレスが光輝いています。
これがマネの白の輝きと密かに呼んでいます。
手に持っているのは日本の扇子のような物。
当時のフランスで日本の浮世絵が流行していた頃の作品です。
それよりも、後ろに立つあおいネクタイの男性は何者か。
おそらくこの館のオーナーか支配人でしょう。
館は楼閣のようなところで、女性たちはバルコニーに出て、町を歩く人々に媚を売っているのです。
立っている男は客引きで、威厳を現しています。
安売りはしない店と言いたのでしょう。
今だに良く分からないのは画面左上のカウンターに座っている男。
遊ぶ順番を待っているさえない男のようです。
モネは画面の片隅に、物語の小さな背景を良く描くことが多いのです。
オルセー ミュージアムは印象派だけではありません。
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その中でもこれは興味深かった作品の一つ、富豪の館で宴が開かれていました。
そこで唄う踊り子達の絵です。
ふくよかに膨らむ胸と下腹部は、妊婦ではないでしょか。
タンバリンを振りながら、何か唄っている凛とした姿が美しい。
右下に座っているのは少女だとすると、この宴は富豪のハーレムだった?
そんな想像が湧いてきました。
機会があればぜひ、実物を見ることをお勧めいたします。
 
それでは明日も、
良い日でありますようにーー。
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ドリーム イン パリ

ドリーム イン パリ 191205(木)晴れ

パリと言えばどこでしょう?
パリと言えば、なんといってもモンマルトルです。
東京で例えると浅草。
パリで最も下町の繁華街で、その昔パリの芸術家たちがたむろしていたところです。
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地下鉄の出口にあるゲート。
これがまた古い。今も残るアールヌーボ(曲線芸術)の地下鉄のゲートです。
ここで記念写真を撮らずにいては、パリに行った意味がありません。
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その出口の先にみえるのが、ムーランルージュ。
直訳すると”赤い風車”。
昔歓楽街だったところで、今はダンスショーの劇場になっています。
桁外れに楽しいダンスショーは必見だと思います。
この建物の裏側はモンマルトルの丘と呼ばれ、頂上からはパリ市内が一望できます。
その昔芸術家たちが腕を競い合っていました。
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その丘の中腹にある広場にある”壁抜け男”の像。
ここも有名な観光地で、なぜこの作品がここにあるのかは分かりません。
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どんな男かというと、お洒落な男性だったのでミュージシャンかな?
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丘の上にある教会です。
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今日は偶然にもワインの日だとか。
大変な人だかりでした。
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なにを見てるのか不思議に思い人の塊の先頭を覗いたら、パリの街が眼下に広がっていました。
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みんな街を眺めているのです。
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頂上へと続く曲道は出店と観光客で身動きが取れないほど。
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若いパリジャンヌが手にしているのは「タピオカ?」
違います。葡萄酒、つまりワインでした。
ワイン片手にお祭り気分とは、オトナな感じが漂います。
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モンマルトルの丘と言えば、芸術家、芸術家と言えば画家です。
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丘全体にプロの画家達が直筆の絵を売っています。
それぞれ画風が違うので、なかには好みの絵があるかもしれませんよ。
ここは似顔絵の広場にもなっています。
五~六歳ぐらいの二人の女の子が、一枚一ユーロで似顔絵を描いていました。
大人の絵描き職人もタジタジです。
それはそれは、かわいいこと。

それにしても・・・、
パリの女性がみんな美しく見えるのは気のせいでしょうか?
多分、パリに来ると女性はきれいになる?
そんな気がするのですが、これも妄想でしょうね。

それでは明日もおげんきでーー。

冬の樹木

エッセイ 「冬の樹木」 191201(日)晴れ

「師走」。その言葉を聞くと心が慌ただしくなるというのはまだ勤めをしている時のこと。
今は「もう師走か」とため息が出るのはどうしたことだろう。
なんのためのため息か良く分からない。
とにかく師走ともなると、いろいろと済ませたいことが浮かんでくる。
いつまでも同じことを繰り返すのではなく、生活形態に応じて徐々に省略しても良いのではないだろうか。
その一つ、昨年からは年賀状をご辞退させていただいた。
その代わりに季節の便りでも出そうとおもっていたものの、何もできず今に至っている。
秋にはなんとか衣替えも済ませたが、生活自体簡素になったのか、衣類の種類も単純になって来たような気がする。
師走が嫌いという訳ではない。
気候は日一日と冷たさを増し、グレーな雲が空を覆い隠すようになると、徐々に空気の透明度は増してくる。
紅葉が終り木々の葉が落ちて、樹木の枝はすっかりと露わになる。
美しかった紅葉に対して、裸になった樹木が貧弱かというとそうでもない。
彼らは冬を越すための支度を淡々と始めているではないのか。
そうして見てみると、むしろ冬の樹木が他の季節の姿よりも頼もしく見える。
覆いつくされた色のない原野になぜかエネルギーを感じてならない。

勘違い

勘違い 191128(水)晴れ

先月の台風19号で地面までバッタリと倒れた樹齢十年のオリーブの木。
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エイやと起こして枝がほぼなくなるまで剪定し支柱を立てました。
これで来年は生き返ることでしょう。
それはそれでもう過去のこと。
秋雨がふったりやんだりし、秋らしくない気温が続き、まだ半袖でもいいかなと思いながら過ごしているうちに、十一月も残り少なくなってしまった。
相変わらず空はどんより、グレーな日が続いています。
空が暗いと部屋が暗い、部屋が暗いと心が暗くなりませんか?
そんことはありません、それは気のせいです。
そんなころ・・、
玄関の外や庭を掃いていたら、
おや?
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庭の入り口近くのライラックに花が咲いている?
たしかこの花、五月ごろに咲くはず。
大好きな花なので、よく覚えています。
どうしたんでしょう。
暖かい空気と、しとしとと冬の入り口まで続く秋雨を勘違いした。
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春かも?と。
少しだけ、気持ちが先走りしたのかな?
今頃焦っているのではないでしょうか。
気にしなくてもいいです。
来年の春、もう一度咲いてくれますか?

明日も良い日でありますようにーー。

エッセイ「目が釘付け」

エッセイ「目が釘付け」 191127(火)晴れ 

繁華街で、すぐ前を親子で歩いていた子供に目が釘付けになった。
背の高いお洒落なお父さんで、きっとパパと呼ばれているに違いない。
手を結ばれているのは一歳ぐらいの子供で、その歩きはまだおぼつかない。
その様子があまりにも可愛いかったのである。
なにが嬉しいのか分からないが、子供が楽しそうに見える。
親子は信号を渡り、ヨチヨチと歩いているがパパは決して急がない。
子供とつないだパパの手が今にも地面に届きそうに見えた。
それほど子供が小さかった。
帰宅の通勤時間と重なっていたせいもあって、繁華街は通行人で混んでいた。
そんな中、パパと手をつないだまま子供が突然スキップした。
スキップなど出来る年齢でもないが、ピョンピョンしながら歩き始めたのである。
その後ろを付いて行くように歩きながら、目はその親子に釘付けになったままだ。
やや前方の方から、母親と手を繋ぎながら歩いてくる親子が目に入ってきた。
子供は男子で、どうも目の前の子供より少し先輩のようだ。
二歳ぐらいだろうか、すれ違いざまに母親にクスクスと笑いかけた。
「ピョンピョンしてる」
小さな子供の所作がよほど楽しかったのだろう。
スキップが滑稽に見えたのか、たぶん自分の方がむしろスキップは上手だと思ったのか、
真意は分からないが先輩らしい子供の一言に、一瞬心が躍ったのは確かだった。
思わずその子の母親に視線がいった。
彼女は子供の微笑みに気づかず、前方を見据えながら過ぎ去った。
きっと、帰宅を急いでいたに違いない。
商店街の明かりに照らされたその母親の顔が、若いエネルギーに溢れて見えたのである。

それでは明日も、
いい日でありますようにーー。
プロフィール

モザマスター

Author:モザマスター
キャフェ ド モザのマスターです!
担当はドリンクとフロアのサービスです。
花の愛好家です。
季節の花の写真をアップしています。
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